花(植物)の 写真と 自然の紹介。自然に詳しい森林インストラクター& 環境カウンセラーが、
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狭山丘陵の春(2)
狭山丘陵の西端部の森林は、侵食谷が入り込み、
谷沿いや丘陵の斜面には、ところどころに、樅の大木が茂り、
深山の様相を呈している。
コナラやクヌギの雑木林と隣り合わせに、大木となったヒノキやスギの植林地が、丘陵の斜面を覆い、
常緑樹の侵入とあいまって、山深いの森林の様相を一層濃くしている。
大沢
狭山丘陵奥地の沢沿い 2008/4/03 狭山丘陵

3月から4月にかけては、森深いこの辺りの丘陵地は林床の樹木の芽吹きが始まったばかりで、
樹木の上層部はいまだ冬の景観となっている。
雑木林の林床ではところどころでシュンランが、地味ながら、品のある花を咲かせている。
雑木林に咲くシュンラン
林床に咲くシュンラン 2008/4/03 狭山丘陵

シュンランはラン科の花で、よく見るとなかなか美しい。
このシュンランには“ホクロ”や“ジジババ”の別名がある。
“ホクロ”とは、花びらの唇弁のところに紫色の斑紋があり、それをホクロに見立てた名前であり、
“ジジババ”は、シュンランは花をふたつつけることが多く、
その姿がおじいさん、おばあさんに似ているからという。
じじばばシュンラン
じじばばと呼ばれるシュンラン 2008/4/03 狭山丘陵

子供の頃、私の育った群馬県ではシュンランは“じいとばあ”と呼ばれ親しまれていたが、
今でも“じいとばあ”の呼称は健在のようである。

渓流沿いのやや暗い、湿った林床で、白い可憐な花が、うつむきかげんに点々と咲いている。
カタバミ科のカントウミヤマカタバミの花だ。
林床のカントウミヤマカタバミ
うつむき加減のカントウミヤマカタバミ 2008/4/03 狭山丘陵

カントウミヤマカタバミは関東周辺地区に分布している、ミヤマカタバミの変種である。
ミヤマという名がついてはいるが、深山に限らず丘陵地や低山でも見られる。
湿地のカントウミヤマカタバミ
湿った雑木林の林床に咲くカントウミヤマカタバミ 2008/4/03 狭山丘陵

カタバミは傍食という字を充てる。
カタバミの仲間は、野や市街地のカタバミ、アカカタバミ、山地のコミヤマカタバミ、ミヤマカタバミ、オオヤマカタバミなどの種があるが、
日が陰ったり、夜になると葉を下に折り畳み、片側が食べられたような形になるので傍食の名がついたという。
このように夜などに葉を閉じる運動は就眠運動といい、マメ科の植物などに多い。
渓谷沿いニリンソウ
渓流沿いのニリンソウ 2008/4/03 狭山丘陵

渓流沿いをさらに進むと、今を盛りと白い花をつけたニリンソウの群生に出会う。
ニリンソウは渓流沿いや林下など湿った場所が好きで、群生しているのをよく見かける。
山菜としてもよく利用されるが、猛毒のトリカブトの葉に似るため、誤ってトリカブトの葉を食べ
中毒症状をおこし、マスコミでで報道されることも多い。
アオイスミレ咲く
アオイスミレ咲く 2008/4/03 狭山丘陵

雑木林のナガバノスミレサイシン
雑木林のナガバノスミレサイシン 2008/4/03 狭山丘陵

渓流沿いのなだらかな斜面では、アオイスミレやナガバノスミレサイシンの花が咲き、
ヤマルリソウの花も姿も見せ、深い森の中にも、着実に春は訪れている。
(次回へ続く)
【2008.04.16 Wednesday 10:05】 author : haruo1103
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