花(植物)の 写真と 自然の紹介。自然に詳しい森林インストラクター& 環境カウンセラーが、
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バリ島を彩る花々・・・バナナ
2006年12月のはじめ、
宿泊中のバリ島ウブド郊外のビラで、朝早く目が覚めベランダへ出た。
ベランダのすぐ下は渓流で、傍にはココナッツヤシやバナナ、熱帯特有の常緑樹が繁っている。
ライスフィールドを見わたす東の空は、熱帯特有の朝焼けの茜色で、大変美しい。

ウブドの朝焼け
朝焼けのウブドの空 11月 バリ ウブド郊外

渓流に広がるココナッツヤシや大きなバナナの葉は、日の出の光をうけて、朝露の中で輝きを増している。
野生のリスが椰子の葉を伝い、木から木へと移動する姿が愛らしい。
朝日のはいるベランダ
朝日を受けるビラのベランダ 11月 バリ ウブド郊外

身支度を整え、朝の散歩にでる。
ウォーターリリィ、ロータス、ブーゲンビレア、フランジパニなどの花で鮮やかに彩られた中庭を抜け、石像で飾られた入り口の門を出ると、ライスフィールドが広がっている。
朝日に輝くビラの庭
朝日に輝くビラの中庭 11月 バリ ウブド郊外

散歩道の傍らや、田圃を隔てた遠くにはバナナ畑が広がり、その間にビラやバンガローが点在している。
バナナとビラ
バナナ繁るバンガロー11月 バリ ウブド郊外

朝露に濡れた田圃の畦道を行くと、渓流沿いにバナナの木が覆い茂り、小ぶりながら実をつけている。
田の畦道を抜け、ビラの点在する通りを抜けると、熱帯の樹木が鬱蒼と繁ったモンキーフォレストに入る。
モンキーフォレストからウブドの中心地に抜ける細い道はバイクに乗った、朝の通勤の人々で、賑わっている。
モンキーフォレストの遊歩道を行くと、木の上のあちこちに野猿の姿が見える。
母親サルが赤ちゃんザルを胸に抱いたり、背中におぶったりしている姿がほほえましい。
ここでは猿は神の使いとされている。
熱帯のジャングルとおぼしき森林の小径を歩いていくと、さまざまな動物の石彫があらわれる。
モンキー寺院の石彫
モンキーフォレストの寺院の石彫11月 バリ ウブド

特にモンキーフォレストの奥にある寺院の中庭の石彫りは荘厳で素晴らしい。
モンキーフォレスト大木
モンキーフォレストの大木と寺院11月 バリ ウブド

この日の朝は1時間半ほどの散歩で宿泊先のビラに戻った。

バナナの花
バナナの花 11月 バリ ウブド郊外

日本でもおなじみのバナナは4辰肪するものもあり、樹木とよく間違えるが、
バショウ科の多年草である。
樹木の幹のように見えるのはバナナの葉柄が重なりあったものである。
この部分を偽茎という。
バナナはさまざまな種類があり、大きくは料理用バナナと果物用バナナに分けられる。
バナナは栄養価もカローリー価も高く、
世界の100カ国以上で栽培されているという。
原産地は東南アジアからインドにかけての地域といわれ、
食用のバナナは、突然変異で種のない自然種のバナナを改良し栽培をしたものといわれる。
従って栽培種のバナナの果実には種がないが、自然種には当然、種が存在する。
バナナの花は先端に赤紫色の雄花が段上に付き、基部に2列に並んだ雌花が付き、実を結ぶ。
実をつけると地上部は枯れるが、地下の塊茎(地下茎)から新芽を伸ばす。
種がないためバナナは地下茎からでた新芽(吸芽という)を育て栽培する。

バリではバナナはビユ、インドネシア語ではピサン(pisang)と呼ばれ、民家の中庭や、畑など、どこでも栽培されている。
赤いバナナ
赤い皮のバナナ「レッド・モラード」11月 バリ ウブド郊外

青バナナ、金バナナ、石バナナ、牛乳バナナ、赤バナナなど多くの種類がある。
よく食べられる青バナナは日本で輸入されるバナナのようには大きくなく、黄色に熟さない。
青バナナのお供え
青バナナのお供え物作り 3月 バリ ウブド郊外

皮が緑色で熟れてないように見えるが、食べてみると、甘みも強く、新鮮で、日本で市販されているものとは大違い、大変美味しい。

バリではバナナは生活と密接なつながりを持った植物である。
生食用、料理用、食器、バナナ紙、生活の用具、お供え物のツールなどさまざまの用途がある。
食用としては、果実としてだけでなく、幅広く料理に利用される。
ピサンゴレン(バリ風揚げバナナ)、アヤムベトゥトゥ(バナナの葉で包んだ鶏の蒸し焼き)、バナナサンドなど、料理もさまざま。
食用外では、バナナの葉で、「お供え物」(バリではチャナンという)の籠や、
結婚式や祭礼など、各種儀式の装飾物を作るのに利用される。
祭りの飾りベンジョール
祭りの信仰の飾り・ベンジョール11月 バリ ウブド郊外

そのためバリの通りから民家の中庭をのぞくと、家の縁側で「お供え物」を作っている女性の姿が頻繁に見られる。
お供え工作中
儀式のお供え物を作るバリの女性 3月 バリ ウブド郊外

バリでは神や祖霊に捧げる「お供え物作り」は毎日の女性の日課となっている。

このようにバナナの用途は極めて広い。

バナナの果実を採取した後の葉や茎はバリにおいては用途が広いが、一般的には肥料としてしか使われない。
しかし、最近では日本では、世界の森林保全のためバナナから紙を作る事業「バナナペーパープロジェクト」が進展しつつあるという。
現在、世界の紙の95%は木材から作られている。
世界の森林は、増え続ける紙の需用で、伐採が進んでいる。
世界の100カ国以上で栽培されているバナナの葉や茎の利用により、パルプ化が進めば、森林の伐採は減り、世界の紙の需用もかなり補えるという。
このようにバナナは食料としてのみ貴重なものだけではなく、
世界環境の保全にも役立つ大きな可能性も秘めている、素晴らしい植物といえはしないだろうか。
【2007.06.12 Tuesday 11:05】 author : haruo1103
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