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バリ島を彩る花々・・・トーチ・ジンジャー
2006年の12月のはじめのある日、やや涼しくなった夕刻に近い時間に、ビラから散歩に出た。
ウブドのニュウクニン村からモンキーフォレストを抜け、みやげ店の並ぶ通りを僅か過ぎ、ウブドのメイン通りと並行する小道に入った。
一歩、町を離れると、小川が流れ、まぶしいばかりに緑ゆたかな田園地帯が広がっている。
田園地帯のところどころにはビラが点在している。
川沿いには、すらりと伸びた、白っぽい幹の椰子の木が林立している。
椰子の木の間から、空に向かって突出した、熱帯地域特有の、やたらに背が高い超高木の樹木がそびえている。
その遙か遠方に、アグン山が望まれる。
遠くにそびえるアグン山
田園からアグン山を望む 12月 バリ ウブド
 
アグン山はバリ島東部にそびえる最高峰の山で、標高3、142m、バリの人々からは聖なる山として崇められている。
時々噴火する活火山でもあり、1963年には死者が数千人を超える大噴火を起こしたという。
田圃の畦道を20分ほど行くと、数年前に滞在した、懐かしい小さなビラがあった。
門の中に足を踏み入れてみた。
そこで目にはいったのが、地上1メートルほどの高さに、真赤で、鮮やかに燃えるように咲く、ピラミッドの形状をした大きな花だった。
花名はトーチジンジャー。
トーチジンジャー
トーチ・ジンジャーの鮮赤色の華麗な花 12月 バリ ウブド

トーチジンジャーはバリ島の隣の島、インドネシアのジャワ島が原産地のショウガ科の多年生の草本。
赤褐色の茎葉をもち、背の高さは5メートルにもなる。
地面からまっすぐのびた花茎の先に美しい鮮紅色の花をつける。
花の周囲の大きな赤い萼片が装飾花の役割をもち、内側の筒状の花を保護すると同時に、
受粉媒介者へのアンテナとなり、一つの大きな花として、目立たせている。
花茎の頂点につく花のつきかたと、花の形状がトーチ(たいまつ)のように見えるのでトーチジンジャーの名前の由来となった。
バリ島ではトーチジンジャーの花はよく料理に使われる。
トーチジンジャーの、花の細切りを添えた「ナシクニン」は、大変美味しい料理である。
「ナシクニン」は、祭りを祝うために、家庭で作られる、黄色いご飯の料理。
学問、芸術、文学の女神サラスワティのための祝日「ハリ・ラヤ・サラスワティ」のお供え物としてなくてはならない料理である。
ビラチェンパカ入り口
下垂するヘリコニア・ロストラータ 12月 バリ ウブド

ビラの門の横には、ロブスターのはさみのような形をした鮮やかな黄赤の花が、幾つも下垂していた。
バショウ科のヘリコニアの花だ。
ビラチェンパカ中庭
小さなビラの中庭を彩る花々 12月 バリ ウブド

ビラの門をくぐると中庭にでる、中庭の真ん中には、プールがあり周囲を赤、黄、紫、など色鮮やかな熱帯の花々が咲き誇っていた。
数年前に訪れた時と、殆ど変わらない、懐かしい姿がそこにあった。
【2007.05.30 Wednesday 22:37】 author : haruo1103
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