ヴィラの中庭のスイレン 11月 バリ島 ウブド郊外
ウオーターリリィは日本名ではスイレン、漢名では睡蓮。
そしてスイレンという名称は、
スイレン科スイレン属の植物の総称である。
スイレンという名を持つ独自の種は存在しない。
熱帯から温帯にかけて広く分布する、水性の多年草。
熱帯性スイレンと温帯性スイレンに分けられる。
自生種は約40種といわれ、多くの園芸品種が作られている。
花の色は赤、白、黄、ピンク、青紫 等々、
品種により、単色から混色まで、さまざま。
高貴な香りを漂わせる花も多い。
ハスとスイレンは混同しがちであるが、
ハスは、葉や花が水面から立ち上がるが、
スイレンは葉や花が水面に浮かぶ。
ハスはかつてはスイレン科とされていたが、
現在はハス科に分類されている。
庭のスイレン 11月 バリ島 ウブド郊外
バリ島ではスイレンをトゥンジュン(Tun Jung)と呼ぶ。
バリ島のスイレンは熱帯性スイレンであり、
昼咲きと夜咲きがあり、
花の大きさも、花色も変化に富んでいて大変美しい。
熱帯性スイレンは花が水面から立ち上がるのが特長。
深紅のスイレン 11月 バリ島 ウブド郊外
熱帯性スイレンの発祥といわれるエジプトでは、
ナイルの河畔にたくさん咲いているので
「ナイルの花嫁」と呼ばれ、国花になっているという。
ビラの中庭 11月 バリ島 ウブド郊外
バリ島でのビラ(ホテル)の中庭では、池の中の美しいピンクのハスや、
可憐なスイレンの花に目を奪われる。
そしてバリ島のほとんどの家の庭で、スイレンは水鉢で栽培されている。
周年、赤、白、黄、ピンク、青紫 等レインボーカラーの気品のある、
凛とした、美しい花を咲かせている。
熱帯スイレンの品種 11月 バリ島 ウブド郊外
スイレンといえば、誰でも、フランス印象派のモネの「睡蓮」を思いおこす。
バリ島でも、ハスと共にスイレンは、
古来よりバリ芸術のテーマとなってきた。
そして神や祖霊に捧げる献花として大切にされている。