花(植物)の 写真と 自然の紹介。自然に詳しい森林インストラクター& 環境カウンセラーが、
日本の 雑木林 とバリ島を専門に、自然環境、里山の植物、現地文化の情報を詳細にガイドするブログ。
 


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バリ島を彩る花々・・・ヴァージン・トゥリー(2)
バリ島のウブドから約9km、
キンターマニー高原へ向かう途中のタンパクシリンの北のはずれに
グヌン・カウイ「古代詩の山」と呼ばれる、バリで最大の石窟遺跡と寺院がある。
石窟遺跡は11世紀に岩山に彫られた墓碑遺跡で1000年もの歴史を持つ。
王家遺跡
グヌン・カウイの遺跡 1月 タンパクシリン
 
11世紀マルワデ王朝の王妃・王家の陵墓として造られたというのが定説であるが、
実際は墓として使われたのではなく、亡くなった王や王妃の復活を願って造られた
記念碑(チャンディ)とされている。
グヌン・カウイの寺院はバリヒンズー教を代表する聖域のひとつである。
寺院全系
グヌン・カウイの寺院 1月 タンパクシリン
 
お供えを運ぶ女
正装でお供えを運ぶ女性 1月 タンパクシリン
 
バリでは寺院に参拝するときには多くの寺院で正装(聖なる装い)が必要とされる。
参拝者はサルンと呼ばれる布を腰に巻き、聖地に入る。
入場料を払い、サルンを腰に巻き、細い坂道と350段もの石段を下り石窟遺跡に向かう。
坂道の両脇にはココヤシに囲まれた棚田が美しく輝いている。
道沿いの棚田
参拝道沿いの美しい棚田 1月 タンパクシリン
 
石段を降りると清流の美しい渓谷に出会う。
渓流沿いにはガジュマルの大木が茂り神秘的な様相を呈している。
渓谷とココヤシ
参拝道から渓谷を望む 1月 タンパクシリン
   
渓流の両側には、岩肌に彫刻された巨大な陵墓が並ぶ。
王妃の陵墓が4基、王家の陵墓5基が川を挟んで向かい合う。
陵墓沿いのバージン
王妃の陵墓とバージントゥリー 1月 タンパクシリン

王家の陵墓
王家の陵墓 1月 タンパクシリン

境内へ向かう途中、工事で働く女性に出会った。
頭の上に石をのせて運ぶバリ特有のスタイルにしばし見とれる。
頭で石を運ぶ
頭上で石をはこぶ女性 1月 タンパクシリン

寺院の境内の壁沿いに目をやるとオレンジレッド(橙赤)の花が、
また石窟沿いの道、そして渓流沿いにも橙赤の美しい南国の花が目立つ。
ヴァージン・トゥリーの花である。
寺院への道
参道に咲くバージントゥリー 1月 タンパクシリン

バージンとココヤシ
バージントゥリーとココヤシ林 1月 タンパクシリン

このようにヴァージン・トゥリーの花はバリ島ではホテル、寺院、一般の家屋の
中庭などで
一年中どこでも見られ、南国を代表する花のひとつとして印象深い花である。

【2008.05.30 Friday 18:51】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・ヴァージン・トゥリー(1)
ヴァージン・トゥリー(Virgin Tree)はバリ島ではヌサ・インダー(Nusa Indah=美しい島)と呼ばれる。
木の枝にすきまもなく、びっしり付いている花は妖艶で豪華な雰囲気を持つ美しい花である。
ホテルのバージンツリー
庭を飾るヴァージン・トゥリーの花 12月 ウブド郊外

緋色がかったピンクの花と、純白の白い花の2種が中心であるが、
様々な系統がある。
 緋色バージンツリー   
緋色のヴァージン・トゥリーの花 12月 ウブド郊外

純白バージンツリー
 
純白なヴァージン・トゥリーの花 12月 ウブド郊外

ヴァージン・トゥリー(Virgin Tree)はアカネ科の常緑の中低木で、
原産地は熱帯アフリカ(エチオピア)といわれているが、
バリ島でおもに見られるヴァージン・トゥリーはフィリピン原産のものが
多いといわれる。
ヴァージン・トゥリーはバリ島では一年中花を咲かせる。
花に見えるのは、花弁に似せて「ガク片」が大きく発達したものであり、
「ガク苞」という。
実際の花は筒状(漏斗状)で星型をした5ミリ程度の小さな花である。
真のバージンツリーの花
星形をしたヴァージン・トゥリーの花 12月 ウブド郊外

この花も熱帯の多くの花に見られるように、送粉者をひきつけるための
巧みな仕組みを工夫している。
日本ではコンロンカ(崑崙花)といわれるヴァージン・トゥリーの仲間が
九州の種子島以南、沖縄などに自生する。
「ガク苞」は純白で、小さな筒状の黄色い花をつける。
白い崑崙花
日本では崑崙花といわれる花 12月 ウブド郊外

ヴァージン・トゥリーはバリ島では多くの場所で見られるが、ホテル、レストラン、美術館などの中庭や、一般家庭の庭、街路の植え込みなどでよく見られる。

2007年、12月の半ば過ぎ、バリのウブド近郊の渓谷の上に建つビラvilla(ホテル)に宿泊した。
12月は雨期の盛りの時期で、曇っている日が多く、時折スコールに見舞われる。
ビラのベランダから眼下に臨まれる渓谷は雨期で水量も多く、轟々と音を発てて流れている。
渓谷の上層部はココナツヤシの木が林立し、横なぐりのスコールで葉がなびき、大きく揺れている。
熱帯の森ならではの光景である。
ココヤシの森
ビラの部屋からの眺め 12月 ウブド郊外

1〜2時間でスコールが終わると、からっと晴れ間が出ることが多いのだが、
いつもの年に比べ、この年は晴れ間が覗くことが少なかった。
雨が上がったあと広い庭を散策した。
庭のラン
雨上がりに輝くランの花 12月 ウブド郊外

ピンクのハイビスカス
開き始めのハイビスカスのピンクの花 12月 ウブド郊外

南国特有のランの花や、ハイビスカス、フランジパニなどの花が華やかに咲き誇る中に、
緋色に近いピンク色の妖艶な花が目についた。
日本で譬えるなら花魁の風情とでもいおうか。
庭のバージンツリー
妖艶な風情のヴァージン・トゥリーの花 12月 ウブド郊外

白いバージンツリー
白花が美しいヴァージン・トゥリーの花 12月 ウブド郊外

英名でヴァージン・トゥリー、バリではヌサ・インダ(Nusa Indah=美しい島)と呼ばれている花である。
雨上がりの庭を、いっそうの美しさで飾っていた。(続く)
【2008.05.14 Wednesday 21:11】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・オーキッドツリー
ウブドの近郊に、白鷺のコロニーで有名な小さな村がある。
村の名前はプトゥル村。
プトゥル村の道路沿いにはジャックフルーツやオーキッドツリーなど数種の街路樹が茂っている。
この村の街路樹を目指して、夕刻になると千羽を超えると思われる白鷺が舞い降りる。
田園からの眺めは、木に白い花が咲いたようである。
アマサギ
樹上のアマサギ 12月 ウブド郊外


白鷺はバリでは幸せを運ぶ神様の使者と信じられ、大切にされている。
バリの田圃ではどこへ行っても白鷺の姿が見られ、田園地帯の風物詩となっている。
かつて日本の田んぼでも多くの白鷺が見られたが、最近では数が減り、
見られるのは限られた場所になっている。
何故このプトゥル村にこれだけの白鷺が集まり繁殖するのかはよく解らないが、
昔からこの村は、近くに田園地帯が広がり、白鷺が営巣しやすい樹木が茂り、
クルマの行き来も少ない静かな村であったからであろうか。
それでも、一時この村では糞や臭気の公害がひどく樹木を伐採し、
白鷺を遠ざけたが、
伐採後の樹木の成長と共に再び舞い戻り、現在の状態になっているという。
アマサギとジャックフルーツ
ジャックフルーツとアマサギ  12月 ウブド郊外


白鷺とは白い色のサギを総称していう言う名称で、実際にはコサギ、チュウサギ、ダイサギ、アマサギを指し、
プトゥル村に集まるサギは頭の部分がやや栗色を帯びるアマサギが一番多く、コサギ、チュウサギなどの3種が主に住みついている。

白鷺が舞い降り、営巣している樹木の中にオーキッドツリーと呼ばれる木の花が目についた。
葉は葉先が二つに切れ込んだ珍しい形をしている。葉の間からは薄いピンクがかった5弁の大きめの花が覗いている。
シラサギのくつろぎ
オーキドツリーとシラサギ 12月 ウブド郊外


オーキッドツリーはバウヒニアと総称され、マメ科の樹木でインドが原産といわれ、インドからアメリカにかけ500もの種類があるという。
オーキドの顔
紅紫の美しいオーキッドツリーの花 12月 ウブド郊外


高木、低木、つる性とさまざまで、白からピンク、紅紫と、花が美しいため熱帯地域から亜熱帯地域で、街路や公園、民家の庭園、寺院の庭などで植栽されている。
バリではホテルの中庭や寺院の庭などでよく見かける。
寺院の庭のオーキッド
寺院の庭に咲くオーキッドツリー 12月 ウブド郊外


バリ名はサビタクプクプ(Sabita KupuKupu)といい、クプクプは蝶を意味する言葉である。
シャンテのオーキド
バリではチョウの呼び名のオーキッドツリー12月 ウブド郊外


数年前にタイのバンコクに行った折にも寺院の庭園でよく見かけ、その美しさに魅入られた花である。
オーキッド タイ寺院
タイの寺院に咲くオーキドツリー 11月 バンコック


日本ではオーキッドツリーは、葉がはかまの形をしていることからハカマカズラと呼ばれるが、日本で自生しているハカマカズラは蔓性の樹木で、淡黄緑色の地味な花を咲かせる。
自生地は紀伊半島、四国、九州、沖縄などである。
もっとも沖縄では園芸種としての紅紫の花の美しいオーキッドツリーが公園、庭園、街路樹に植栽されているという。
【2008.04.07 Monday 10:07】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・アデニューム
2007年の12月も半ば過ぎ、バリのジンバランの著名なホテルの庭園の中のレストランでで仲間と会食をした。
ジンバランはバリ島の最南部、バドゥン半島の入り口にあり、夕日の美しいビーチリゾートとして人気がたかい。
ジンバランの夕日
夕日の眺め 12月 ジンバラン


海岸沿いには高級リゾートホテルが立ち並び、静かなたたずまいを見せている。
このエリアは漁村のため、毎朝、地元や近郊のホテルやレストランからの買出しの人々で、魚市場は賑わい、活気溢れる風景を目にすることができる。
ジンバランビーチの砂浜には、打ち寄せる波のそばにテーブルと屋台を並べただけのシーフードレストラン「ジンバラン・カフェ」が軒を連ねる。
浜辺の夕暮れとともにテーブルにはキャンドルが灯され、点々とビーチを彩るさまは夜のジンバランビーチの風物詩といえよう。

岬の先端に建つホテル内のレストランからの眺めは素晴しい。インド洋を望む中庭は、さまざまな南国の花で彩られている。
海沿いアデニューム
インド洋を臨むアデニュームの花 12月 ジンバラン


その中で一段と鮮やかで透き通るような深紅の花ははっとするような美しさで、訪れる人を魅了する。
艶やかアデニューム
庭先のアデニューム 12月 ジンバラン


一般名称はアデニューム。バリに3種類あるカンボジア(英名フランジパニー・学名プルメリア)と呼ばれる植物の1種で、バリではJepun Jepan(ジプン・ジパン)と呼ばれ、
リッツのアデニューム
ホテル中庭のアデニューム 12月 ジンバラン


英名ではデザートローズ(砂漠のバラ)、ジャパニーズフランジパニーなどと呼ばれる。
アデニュームはキョウチクトウ科、東アフリカ原産の多肉質の低木で、一年に数回開花し、乾季には落葉する。
乾燥に強く、砂漠などで見られるため「砂漠のバラ」の英名を持つ。
バリでは寺院、一般家庭の庭園、ホテル、レストランの庭などさまざまな場所で見られる美しい花である。
池辺のアデニューム
池辺のアデニューム 12月 ウブド郊外


プリメリア、ハイビスカス、ブーゲンビレアと並ぶ南国を代表する花である。
フランジパニ咲く
白色のカンボジア プリメリア・オブッサ 12月ウブド郊外

ピンクのカンボジア
ピンクのカンボジア プリメリア・オブッサ12月ウブド郊外


【2008.03.26 Wednesday 13:32】 author : haruo1103
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バリ島の自然・・・棚田の光景
バリ島ウブドから北へ6キロ、車で15分ほど行ったところに、道の東側の急峻な谷の斜面に、南国の陽光を反射し、まぶしいほどの緑に輝くライステラス(棚田)の光景が広がっている。
棚田の間や後方には、南の島特有のヤシの木が茂り、深緑の稲は陽の光に輝き、棚田は抜群の美しい佇まいを見せている。
思わず立ち止まって目を見張るほどの美しさである。
風光明媚なライステラス(棚田)の一つとして有名なテガラランTegallalangの棚田である。
ウブド近郊のため多くの観光客が訪れる場所でもある。

テガララン棚田輝く
急斜面の美しい棚田 11月 バリ テガララン

バリ島を旅して誰もが目をうばわれるのは、南国の陽光の中で、輝くような緑の美しさである。
バリ島は火山島であり、中央部は、東西に2,000mを越える山々が連なっている。バリ島の東部地区にそびえる最高峰のアグン山3,142mは、日本の富士山を彷彿とさせる美しい円錐形をした山で、神が宿る聖なる山として人々に崇められている。
アグン山は活火山で、ここ数十年の間に多くの大噴火があり、多数の犠牲者も出しており、1963年の噴火は気温低下の世界的な影響を及ぼした。
アグン山を望む
ヤシ林からアグン山を望む 12月 バリ ウブド郊外

バリの棚田は高い山々が連なる山麓部に広がっている。
特に山麓の南側の緩斜面に広く分布している。
バリ島中西部のタバナン県のバトゥカウ山の山麓、ジャティルウィ村Jatilwih周辺に広がるライステラス(棚田)の眺望は素晴らしい。
尾根の穏やかな斜面から、広い谷の部分まで、段差の低い、区画の大きな棚田が波打って整然と続き、雄大な景観を呈している。

棚田と道路
棚田のあぜ道を行くオートバイ 11月 バリ ジャティルウィ

テガラランの棚田は谷の急斜面に張り付くように作られた段差の高い、区画の小さな箱庭のような美しい棚田であるが、ここジャティルウィの棚田は、曲線が美しい雄大な景観に圧倒される。

波打つ棚田
曲線の綺麗な広大な棚田の景観 4月 バリ ジャティルウィ

このようにバリ島の棚田はテガラランのような、渓谷に面した急斜面に造成された、区画の小さな箱庭型と、ジャティルウィのような山麓の緩斜面に作られた、区画の大きい波打ち型の2つのパターンが存在している。

ジャテルイ輝く棚田
緑輝く棚田の眺め 4月 バリ ジャティルウィ

バリ島はおおよそ300万年前に形成された若い火山島である。
周辺の島からの移住者が定着を始めたのは3000年から4000年前といわれている。火山からの噴出物がバリ島の豊かな台地と森林を育んだ。
移住者は、この豊かな森林と台地を開発し、棚田を造成し、生活を支えてきた。
1000年以上も前から、火山帯の山岳の伏流水から湧き出る湧水の泉を利用した用水路が造られ、
またテラオガンと呼ばれる、10数キロに渡る手堀による、山を貫くトンネル用水路も造成され、棚田に水が引かれた。
このトンネルの用水路は現在でも活用されている。
そしてこの灌漑施設の水利管理・維持はスバックsbakと呼ばれる共同体組織で行われている。
スバックの組織は日本の農業組織「結い」に似ている。
スバックは水の管理のみならず、共同作業や、冠婚葬祭を執り行う組織としても機能している。
スバックの活動理念は/祐屬反澄垢猟艦足⊃祐屬抜超との調和人間と人間との調和、といった崇高な理念に貫かれているという。
このようにバリ島の美しく広がる棚田は、世界に冠たる灌漑施設とスバックという水利管理組織により、
一千年の時を越え、神を崇め、自然を大切にする人々によって営々と引き継がれ、維持されてきた。
まさに驚嘆に値する営みといえよう。
現在ではスバックが管理する水路以外に州政府が管理する幹線水路がひかれているようである。

ジャテルイ棚田1
平地のライスフィールド 11月 バリ ウブド郊外

バリの気候は熱帯サバンナ気候で、ほぼ気温は年間を通して一定しており、年間平均気温は28°といわれる。
11月から4月にかけては雨期になり、降水量も多く、稲作に寄与している。
二期作が中心で年2回の収穫が基本になっているが、三期作の地域も存在するようである。
そのため地域によっては田植えと稲刈りが同時に行われるところもめずらしくない。
牛の田圃耕作
牛を使った耕作風景 バリ 12月 ウブド郊外

最近では若者の農業離れが顕著になってきているという。
また機械化等の問題も抱え、今後のバリの棚田の維持には一抹の不安もあるようだが、世界の貴重な財産であり、人類共通の遺産でもあるバリの棚田が今後とも永久(とわ)にわたって守られていくことを願わざるを得ない。
【2007.07.20 Friday 15:28】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・ココナッツヤシ
バリ島にもある椰子の木は南国を代表する木です。
30mにもならんとする直立した幹、横に拡がった独特の羽丈葉、角張ったラクビーボールのような果実。
誰もが知っている南国の風物詩です。

夕焼けとココナッツ
夕焼けに浮かぶココヤシ 4月 バリ ウブド郊外

民家やビラの中庭、渓谷沿い、田圃沿い、丘陵地、山地、海岸沿いなど、
バリ島では海岸から山地にいたるまで、どこでも椰子の木が目につきます。

ヤシ林とアグン山
ココヤシ林とアグン山遠景 12月 バリ ウブド郊外

バリに滞在していれば、民家やビラ(ホテル)の中庭などに、オレンジ色を帯びた黄色の大きなヤシの実が、たわわに実っている姿を誰もが目にします。

たわわのイェロウココナッツ
たわわに実るイエロウココナッツ 4月 バリ ウブド郊外

バリでは田園地帯に林立するヤシと、民家やビラの庭にあるヤシは、同じココヤシ(ココナッツヤシ)ですが、種類が違います。
田園地帯や山、海岸などに林立するヤシは、果実の皮の色がくすんだ緑色であり、民間の庭や畑などで栽培されるヤシは、果実の皮の色がオレンジがかった黄色です。

果実はどちらもココナッツと呼ばれます。
前者は、いわゆる一般にヤシといわれているココヤシ(ココナッツヤシ)であり、
オレンジ色を帯びた黄色い実をつけたヤシはキングココヤシといわれる品種で、地元ではイェロウココナッツと呼ばれています。
バリ語ではニュウ・クニンといいます。
ニュウはココナッツヤシ、クニンは黄色を意味します。
ウブド郊外のニュウ・クニン村は黄色い実をつけたココナッツヤシが多い村を意味している地名です。
この黄色いキングココナッツは一般のココナッツ(ココヤシの果実)と較べると、風味がよく、実つきもよいため、一般の民家などで、盛んに栽培されるています。

棚田とココナッツ
棚田とココナッツヤシ 4月 バリ テガララン

バリ島の風景に溶け込んでいる椰子の木は、バリでは生活に欠かせない大切な木です。
果実も葉も幹は、生活に必要なさまざまなものに利用されます。
果実からは、ココナッツジュース、ココナッツミルク、ココナッツオイル、マーガリン、バリ料理の各種材料、アラックなどのヤシ酒、油脂からは石けん、洗剤。
ココナッツの実にストローをさし込んで飲む、ほのかに甘い自然のままの、ココナッツドリンク(ジュース)は、南国の真夏の太陽の下で味わう爽やかなドリンクで、これもバリの風物詩といえるでしょう。
またココナッツヤシの花蜜からは砂糖「ハニーココナッツ」が作られます。
インドネシアでは、この砂糖「ハニーココナッツ」の販売による収益金の一部は、インドネシアのNGOによる「ハニココ奨学金」として、子供達の奨学金の調達の一助にもなっています。
一般的には、ヤシの砂糖はサトウヤシの樹液を煮詰めて作るものが多いようです。

そして果実の皮の殻は、燃料や、サテ(バリの焼き鳥)を焼く炭に使われたり、
丈夫な繊維としてロープやマットやマットレスの材料などに使われ、用途は広い。
葉は屋根を葺いたり、箒を作ったり、籠を編んだりする材料として使われます。
このようにヤシは、南国では衣食住全てをおぎなう生活の糧、命の源ともいえる、素晴らしい植物です。

ヤシの仲間繁る
ヤシの仲間繁る 12月 バリ ウブド郊外

世界でヤシの木の仲間は熱帯、亜熱帯を中心に2500種を越える種類があるといわれます。樹枝、木のサイズ、実の形・大きさ、葉の形など様々です。

バリ島でもさまざまな種のヤシの木がありますが、代表的なのはココヤシ(ココナッツヤシ)、ココヤシの品種のキングココヤシ(キングココナッツヤシ)、パームヤシ、ロンタルヤシなどです。

ココヤシの実
ココナッツヤシの果実 4月 バリ ウブド郊外

ココヤシは南太平洋の熱帯諸島が原産地といわれ、海岸、内陸地どこでも生育し、樹高は30mに達します。
葉は羽丈葉で長さ5mにもなります。果実はやや先が尖った楕円形で、大きさは約20〜30cm。
外果皮の色はくすんだ緑色です。
花は、雌雄同種の大きな円錐状の花序で、先端部に雄花が付き、基部に雌花が付きます。
果実が黄色のキングココヤシはイェロウココナッツと呼ばれ、ココヤシの品種として幅広く栽培されています。
イェローココナッツ
イェロウココナッツ 4月 バリ ウブド郊外

パームヤシはアブラヤシといわれるものでパーム油を採取するヤシの木として有名です。
マレーシアを中心に大規模なプランテーション栽培が行われています。
最近はパーム油、食用油以外にバイオディーゼル燃料の用途が注目されているようです。
しかしマレーシアのパームヤシのプランテーション造成は、広大な熱帯雨林の破壊、大量の農薬や化学肥料使用による土地の汚染、現地の住民との摩擦や、不当労働の問題など様々な環境問題や労働問題などを引き起こしているのは周知の通りです。
「環境に優しい」素材として謳われているヤシの木も、裏では環境破壊という大きな問題をはらんでいるわけです。

ロンタルヤシ、タマンアユン
ロンタルヤシと寺院 4月 バリ タマンアユン寺院

ロンタルヤシはバリ島では乾燥の激しい中央山地北面の落葉樹林帯に多く自生しています。
果実は直径18cm程になり、バリの北東地区ではトゥアックtuakと呼ばれるアルコール飲料が造られます。他の地区のトゥアックはココヤシから造られます。またサトウヤシと同様に砂糖もつくられます。

かつて紙が普及しない頃、ロンタルヤシの葉を乾燥させて、文字を刻み込んで作られた「ロンタル本」は大変歴史的に貴重なもので、観光地などではイミテーションが作られ、売られたりしているようです。
ジャワやバリの古文化の記録はこのロンタルにより伝承されてきたといわれます。
ちなみに、このロンタルという言葉はジャワ語で「言葉を書く葉」という意味の言葉です。
またこのロンタルヤシの葉はバリのガルンガン(日本の迎え盆のあたる)のお供えの飾り物ペンジョールに使われます。

ココヤシとガルンガン
ガルンガンの祭りとペンジョール 11月 バリウブド郊外
【2007.06.30 Saturday 22:50】 author : haruo1103
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バリを彩る花々・・・マンゴー
マンゴーはバリ島の民家やビラの中庭などでよく栽培されている。
緑色の大きな勾玉のような果実が、大きな木からぶら下がる光景はいかにも南国らしい。

たわわに実るマンゴー
たわわに実るマンゴー 12月 バリ ウブド郊外

バリではマンゴーは、9月に花が咲き、11月も半ばを過ぎる頃、実が熟す。
盛花期にはマンゴーの樹冠は、やや赤っぽい萌黄色の花穂で覆われる。
花は、小さな花で、無数に咲くが、結実するのは僅かである。
インドネシア、バリではマンゴーはマンガ(mangga)と呼び、ホテルでは、ウエルカムフルーツとして必ずサーブされる。
一般の家庭や寺院では、祭礼のお供え物として、籠に盛られるている姿をよく目にする。

11月も過ぎ、雨期に入ったバリの通りの道端では、山のように高く積み上げたマンゴーが、あちこちで売られている。
種類はさまざまだが、ハルムマニス(halm manis)といわれる種が最も多く、
果皮の色は緑で黄色くはならない。
この緑のマンゴ−(グリーンマンゴー)、は熟してくると柔らかくなり、触ってみて少し柔らかくなった頃を見計らって採取する。
グリーンマンゴーは、甘さも酸味もバランスがとれていて、ジューシーで大変美味しい。
バリでは、雨期のシーズンには、パサール(市場)やスーパーでは山と積まれた、形や大きさのまちまちのマンゴーが売られている。
買う時には、触ってやや柔らかい、美味しそうなものを選ぶ。
バリでは触っても、決してとがめられることはない。
美味しいものを選ぶのは買う人の責任であるからであろう。


民家の軒先のマンゴー
民家の軒先のマンゴー 12月 バリ ウブド郊外

マンゴーはウルシ科、マンゴー属の常緑の樹木で、果実には松ヤニに似た独特の芳香があります。
原産地はインドからインドシナ半島周辺といわれています。
特に著名なのはインドデカン高原で栽培されるアルフォンソ・マンゴーで「マンゴーの王様」と呼ばれています。
インドでは4000年も前から栽培が始まっており、現在では500以上の品種があるといいます。
マンゴーはインド、フィリピン、タイ、オーストラリアがメインの産地。
果皮の色は緑色、黄色、桃紅色など変化に富み、バリでは緑のグリーンマンゴー、フィリピンでは黄色いペリカンマンゴー、メキシコや日本では桃紅色のアップルマンゴーなどが栽培されています。
日本では沖縄、鹿児島、和歌山、宮崎などで栽培されているアップルマンゴーは、さまざまな品種があります。
宮崎県では、知事に当選した元タレントの東国原知事による、宮崎県産の高級完熟アップルマンゴー、JAブランド「太陽のたまご」のPRで、1個5000円もする高級マンゴーが話題となったのは記憶に新しい。

先日、知り合いの奥さんから、偶然に、次のような話を聞きました。
彼女は、ある日、頬が毬のように膨らんでしまい医者に行った。
医者も最初は原因がわからなかったが、彼女が前日、たくさんのマンゴーを食べたということを聞いた。
医者は、すぐさまこれはマンゴーのアレルギーによるものだと判断、そのための治療により完治したという。
マンゴーはウルシ科の植物なので、人によってはかぶれやすい化学物質「ウルシオール」を含むため、「漆かぶれ」と同様のアレルギーを起こすことがあるという。
ウルシにかぶれやすい人は、マンゴーの食べ過ぎには注意が必要かも知れない。
【2007.06.21 Thursday 23:41】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・バナナ
2006年12月のはじめ、
宿泊中のバリ島ウブド郊外のビラで、朝早く目が覚めベランダへ出た。
ベランダのすぐ下は渓流で、傍にはココナッツヤシやバナナ、熱帯特有の常緑樹が繁っている。
ライスフィールドを見わたす東の空は、熱帯特有の朝焼けの茜色で、大変美しい。

ウブドの朝焼け
朝焼けのウブドの空 11月 バリ ウブド郊外

渓流に広がるココナッツヤシや大きなバナナの葉は、日の出の光をうけて、朝露の中で輝きを増している。
野生のリスが椰子の葉を伝い、木から木へと移動する姿が愛らしい。
朝日のはいるベランダ
朝日を受けるビラのベランダ 11月 バリ ウブド郊外

身支度を整え、朝の散歩にでる。
ウォーターリリィ、ロータス、ブーゲンビレア、フランジパニなどの花で鮮やかに彩られた中庭を抜け、石像で飾られた入り口の門を出ると、ライスフィールドが広がっている。
朝日に輝くビラの庭
朝日に輝くビラの中庭 11月 バリ ウブド郊外

散歩道の傍らや、田圃を隔てた遠くにはバナナ畑が広がり、その間にビラやバンガローが点在している。
バナナとビラ
バナナ繁るバンガロー11月 バリ ウブド郊外

朝露に濡れた田圃の畦道を行くと、渓流沿いにバナナの木が覆い茂り、小ぶりながら実をつけている。
田の畦道を抜け、ビラの点在する通りを抜けると、熱帯の樹木が鬱蒼と繁ったモンキーフォレストに入る。
モンキーフォレストからウブドの中心地に抜ける細い道はバイクに乗った、朝の通勤の人々で、賑わっている。
モンキーフォレストの遊歩道を行くと、木の上のあちこちに野猿の姿が見える。
母親サルが赤ちゃんザルを胸に抱いたり、背中におぶったりしている姿がほほえましい。
ここでは猿は神の使いとされている。
熱帯のジャングルとおぼしき森林の小径を歩いていくと、さまざまな動物の石彫があらわれる。
モンキー寺院の石彫
モンキーフォレストの寺院の石彫11月 バリ ウブド

特にモンキーフォレストの奥にある寺院の中庭の石彫りは荘厳で素晴らしい。
モンキーフォレスト大木
モンキーフォレストの大木と寺院11月 バリ ウブド

この日の朝は1時間半ほどの散歩で宿泊先のビラに戻った。

バナナの花
バナナの花 11月 バリ ウブド郊外

日本でもおなじみのバナナは4辰肪するものもあり、樹木とよく間違えるが、
バショウ科の多年草である。
樹木の幹のように見えるのはバナナの葉柄が重なりあったものである。
この部分を偽茎という。
バナナはさまざまな種類があり、大きくは料理用バナナと果物用バナナに分けられる。
バナナは栄養価もカローリー価も高く、
世界の100カ国以上で栽培されているという。
原産地は東南アジアからインドにかけての地域といわれ、
食用のバナナは、突然変異で種のない自然種のバナナを改良し栽培をしたものといわれる。
従って栽培種のバナナの果実には種がないが、自然種には当然、種が存在する。
バナナの花は先端に赤紫色の雄花が段上に付き、基部に2列に並んだ雌花が付き、実を結ぶ。
実をつけると地上部は枯れるが、地下の塊茎(地下茎)から新芽を伸ばす。
種がないためバナナは地下茎からでた新芽(吸芽という)を育て栽培する。

バリではバナナはビユ、インドネシア語ではピサン(pisang)と呼ばれ、民家の中庭や、畑など、どこでも栽培されている。
赤いバナナ
赤い皮のバナナ「レッド・モラード」11月 バリ ウブド郊外

青バナナ、金バナナ、石バナナ、牛乳バナナ、赤バナナなど多くの種類がある。
よく食べられる青バナナは日本で輸入されるバナナのようには大きくなく、黄色に熟さない。
青バナナのお供え
青バナナのお供え物作り 3月 バリ ウブド郊外

皮が緑色で熟れてないように見えるが、食べてみると、甘みも強く、新鮮で、日本で市販されているものとは大違い、大変美味しい。

バリではバナナは生活と密接なつながりを持った植物である。
生食用、料理用、食器、バナナ紙、生活の用具、お供え物のツールなどさまざまの用途がある。
食用としては、果実としてだけでなく、幅広く料理に利用される。
ピサンゴレン(バリ風揚げバナナ)、アヤムベトゥトゥ(バナナの葉で包んだ鶏の蒸し焼き)、バナナサンドなど、料理もさまざま。
食用外では、バナナの葉で、「お供え物」(バリではチャナンという)の籠や、
結婚式や祭礼など、各種儀式の装飾物を作るのに利用される。
祭りの飾りベンジョール
祭りの信仰の飾り・ベンジョール11月 バリ ウブド郊外

そのためバリの通りから民家の中庭をのぞくと、家の縁側で「お供え物」を作っている女性の姿が頻繁に見られる。
お供え工作中
儀式のお供え物を作るバリの女性 3月 バリ ウブド郊外

バリでは神や祖霊に捧げる「お供え物作り」は毎日の女性の日課となっている。

このようにバナナの用途は極めて広い。

バナナの果実を採取した後の葉や茎はバリにおいては用途が広いが、一般的には肥料としてしか使われない。
しかし、最近では日本では、世界の森林保全のためバナナから紙を作る事業「バナナペーパープロジェクト」が進展しつつあるという。
現在、世界の紙の95%は木材から作られている。
世界の森林は、増え続ける紙の需用で、伐採が進んでいる。
世界の100カ国以上で栽培されているバナナの葉や茎の利用により、パルプ化が進めば、森林の伐採は減り、世界の紙の需用もかなり補えるという。
このようにバナナは食料としてのみ貴重なものだけではなく、
世界環境の保全にも役立つ大きな可能性も秘めている、素晴らしい植物といえはしないだろうか。
【2007.06.12 Tuesday 11:05】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・トーチ・ジンジャー
2006年の12月のはじめのある日、やや涼しくなった夕刻に近い時間に、ビラから散歩に出た。
ウブドのニュウクニン村からモンキーフォレストを抜け、みやげ店の並ぶ通りを僅か過ぎ、ウブドのメイン通りと並行する小道に入った。
一歩、町を離れると、小川が流れ、まぶしいばかりに緑ゆたかな田園地帯が広がっている。
田園地帯のところどころにはビラが点在している。
川沿いには、すらりと伸びた、白っぽい幹の椰子の木が林立している。
椰子の木の間から、空に向かって突出した、熱帯地域特有の、やたらに背が高い超高木の樹木がそびえている。
その遙か遠方に、アグン山が望まれる。
遠くにそびえるアグン山
田園からアグン山を望む 12月 バリ ウブド
 
アグン山はバリ島東部にそびえる最高峰の山で、標高3、142m、バリの人々からは聖なる山として崇められている。
時々噴火する活火山でもあり、1963年には死者が数千人を超える大噴火を起こしたという。
田圃の畦道を20分ほど行くと、数年前に滞在した、懐かしい小さなビラがあった。
門の中に足を踏み入れてみた。
そこで目にはいったのが、地上1メートルほどの高さに、真赤で、鮮やかに燃えるように咲く、ピラミッドの形状をした大きな花だった。
花名はトーチジンジャー。
トーチジンジャー
トーチ・ジンジャーの鮮赤色の華麗な花 12月 バリ ウブド

トーチジンジャーはバリ島の隣の島、インドネシアのジャワ島が原産地のショウガ科の多年生の草本。
赤褐色の茎葉をもち、背の高さは5メートルにもなる。
地面からまっすぐのびた花茎の先に美しい鮮紅色の花をつける。
花の周囲の大きな赤い萼片が装飾花の役割をもち、内側の筒状の花を保護すると同時に、
受粉媒介者へのアンテナとなり、一つの大きな花として、目立たせている。
花茎の頂点につく花のつきかたと、花の形状がトーチ(たいまつ)のように見えるのでトーチジンジャーの名前の由来となった。
バリ島ではトーチジンジャーの花はよく料理に使われる。
トーチジンジャーの、花の細切りを添えた「ナシクニン」は、大変美味しい料理である。
「ナシクニン」は、祭りを祝うために、家庭で作られる、黄色いご飯の料理。
学問、芸術、文学の女神サラスワティのための祝日「ハリ・ラヤ・サラスワティ」のお供え物としてなくてはならない料理である。
ビラチェンパカ入り口
下垂するヘリコニア・ロストラータ 12月 バリ ウブド

ビラの門の横には、ロブスターのはさみのような形をした鮮やかな黄赤の花が、幾つも下垂していた。
バショウ科のヘリコニアの花だ。
ビラチェンパカ中庭
小さなビラの中庭を彩る花々 12月 バリ ウブド

ビラの門をくぐると中庭にでる、中庭の真ん中には、プールがあり周囲を赤、黄、紫、など色鮮やかな熱帯の花々が咲き誇っていた。
数年前に訪れた時と、殆ど変わらない、懐かしい姿がそこにあった。
【2007.05.30 Wednesday 22:37】 author : haruo1103
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バリ島を彩る花々・・・ハイビスカス
ハイビスカスといえばハワイのイメージが強い花ですが、
南国の青い空をバックに鮮紅色のハイビスカスは、
ハワイ島でもバリ島でもよく似合う花です。

青空と真紅のハイビスカス
南国の青い空とハイビスカス 11月 バリ ウブド

バリ島を訪れると、民家やビラの入り口には、象やカエルなどの動物の石彫が目につきます。
寺院や宮廷にも、さまざまな怪獣にもおぼしき石彫が、入り口の門を守っています。魔除けの石彫刻
魔除けの石彫刻 11月 バリ ウブド

これらの石彫は、装飾であると同時に、悪霊から家を守るための魔除けの役割を持っているといわれています。
そして石像の耳には、真紅のハイビスカスが飾られているのをよく目にします。
バリ島のビラにはいると、部屋の入り口、ベッドの上、浴場や洗面所などいたるところに、
ハイビスカスの花が飾られています。
そして料理の横にもハイビスカスが飾られている。
バリ料理とハイビスカス
バリ料理とハイビスカス 12月 バリ ウブド

それぞれの場所に飾られるハイビスカスは、毎日、まいにち新しい花に換えられます。
そして祭りや儀式でも、正装した人々は、耳や髪に真紅のハイビスカスを飾ります。髪に飾るハイビスカス
髪に飾られるハイビスカス 3月 バリ ウブド

ハワイでは髪に飾るハイビスカスは、未婚者は右に、既婚者は左にさすのが決まりのようですが、バリではどうでしょうか。
バリ島では、ハイビスカスは装飾と信仰の花として、なくてはならない花なのです。
爽やかハイビスカス
爽やかハイビスカス 12月 バリ ウブド

そしてインドネシアでは、ハイビスカスは、昔から髪を洗ったり、靴を磨いたりするのにも供されてきたようで、別名Shoe Flowerともいわれます。
バリではハイビスカスをプチュPucutといいます。
ハイビスカスは毎日花を咲かせ、咲いた日に散る、1日花です。
花期は周年性で、一年中咲きます。
屋敷の中庭のハイビスカス
中庭に咲くハイビスカス 11月 バリ ウブド

ハイビスカスは熱帯、亜熱帯を代表する花木です。
マレーシアの国花として、ハワイの州花として、日本では沖縄の市花として、なじみの深い樹木の花です。
そしてハイビスカスという名称は、アオイ科フヨウ属の多くの野生種を親として、交配により作りだされた園芸品種の総称です。
その品種の数は3,000種以上といわれています。
日本では古くから、沖縄や鹿児島などで、ブッソウゲ(仏桑花)という品種が栽培されています。
鮮紅色の花で、雄しべの筒が、花の外に長く伸び、葯がその上にかたまって付くのが特徴です。
鮮紅色のハイビスカス
鮮紅色のハイビスカス 12月 バリ ウブド

ハワイでは、数種の原種から数多くの園芸種が作られ、ハワイアンハイビスカスとして多くの国で栽培されています。
オレンジ系のハイビスカス
オレンジ系のハイビスカス 4月 バリ ウブド

花の色も白、黄色、ピンク系、オレンジ系、鮮紅色系などさまざまです。
また、花の大きさも、形も、花が垂れるもの、横を向くもの、上を向くもの、1日のうちに色が変わるものなど、さまざまな品種があります。
古くはクレオパトラも飲んでいたという伝説もあるハイビスカスティーは、美容と疲労回復などの健康に良いといわれていますが、仲間はおなじでも、観賞用のハイビスカスとは別物のようです。
【2007.05.15 Tuesday 15:01】 author : haruo1103
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